1月下旬に行われる英語1科目の帰国入試。ライティングで際立った文章を書くこと、面接で強い印象を残すこと、2つを達成すると有利に。
日本の高校を卒業しつつ、海外大学進学に最も近い学校。東大を始めとした国内大学の合格者数が話題に上ることがむしろ多いのも特徴。
不合格の最大要因になり得るのは、エッセイ・ライティングと面接の出来
ライティングと面接の2つで点差がつきます。
他の受験生と異なる着眼が重視されるエッセイ・ライティング
essay writing の試験時間が独立して設けられています。問題そのものはアメリカとイギリスの英語テストについて造詣が深い方には平均的な問題に見える筈ですが、何しろ、試験時間をライティング単独で設定しているので、受験生の小6は集中して答案を書く機会を与えられるのです。
中学受験で英語が試験科目になっている他の学校は、根本的には、ライティングの問題が出題されているにも拘らず、リーディングや英文法、語法、リスニングと共に50分なり、100分の解答時間を与えられているので、どうにも、ライティングのウエイトが曖昧なのです。
渋幕は、明瞭なのです。ライティングだけで試験時間を設定しているので。
合否に最も影響するのは、英語のライティングです。
とはいえ、ご安心下さい。受験生が書く答案は似通っていますから、差が付かないんです、現実は。特定の塾のシャアが高いからでしょうか、同じような答案が連続して、採点するネイティブもうんざり、だそうです。
つまり、他の人が書かない個性的な答案を期待している、とのことです。
でも、勇気が要るんですよね、他の人が書かない答案を書くのは(苦笑)。一言で、答案を書くコツを挙げるとすれば、英語の問題文を読みます。一瞬で、つまり、28秒以内で、他の受験生が書く答案をイメージします。そして、他の受験生と被らない答案構成をその後、9分で考えて、メモを作るのです。
繰り返しますが、他の小6と異なる答案構成を9分で考えるのです。
10分目からは、自分が作ったメモに沿って英文をつらつらと書いていくだけです。最後に、まとめを書くのを忘れないでね。まとめが上手いと、得点は更に、高くなります。
1つ例を挙げて説明しておきます。
“Do you think friendship is necessary for people?”
2022予想問題
無難にみんなで青信号を渡る答案の例
80%の受験生は、Yes. で回答を始めることでしょう。
Friendship is important. Three advantages help people when they are in need.
First, all people face some trouble during their lives. No one lives a life without any depression. When in need, friends can help those who are in serious situation.
Second, ・・・
賛成で答案を書き始める受験生と同じ方向で答案を書く選択をする場合は、答案の深さ、考察の深度が問われますから、短時間で、要点を的確に指摘する必要が生じます。似た答案の中で、自らの答案が秀でていることを採点者に伝える必要がありますから、難度が高いです。
少数派に立って、独特の着眼をアピールする答案の書き方
Friendship won’t help people live through their lives.
The primal reason is the ultimate goal for human being is to live on their own, not to rely on other person. In other words, to be dependent. In this sense, friendship comes interrupts a person’s sound attempt to make try whatever they thought would be right. Therefore, friendship is unnecessary.
The next reason is ・・・
敢えて珍しい結論から立論すると、目立つので、採点者の印象に残る利点があります。一つ、危惧を述べるとすれば、途中で答案を書くのに行き詰ってしまうこと。訓練が要るんですよ、レアな立場で自分の意見を主張するのは。書けるようになると、とても有効ですが、最悪の場合には、必要な解答量の半分で果ててしまうこともある点に留意する必要があります。念の為、注意点として挙げておきます。
面接の出来も、エッセイと同様にウェイトが高いことに注意
面接もエッセイ・ライティングに負けず劣らず、不合格の原因になりかねません。事前に提出する英語の文書を基に、面接試験では、英語で質問されるのですが、不合格の影は事前英語書類で既に、チラついています。
面接で質問して欲しいと受験生が望む内容を英文での提出書類に表現すれば、意のままに面接の質問がネイティブ教員によって試験当日に発されるわけですから、事前に提出する英語の書類に記載する内容に気を配れば、どうやっても面接で高得点になってしまうのです。
事前に記入する英文書類の作成に心血を注いで下さい。どうぞ、時間を掛けて、しっかりした英文書類を作成して下さいませ。
平均点が高く点差が付かない英文法、語法、イディオムの問題
英文法、語法、イディオム問題は簡単ではないですが、高得点に固まってしまいます。受験対策で解く問題を通じて得た知識が正解へのヒントになる丁寧な問題の出題比率が高いのが特徴です。
難問を涼しい顔をして出題してくる学校が多い中、渋幕の問題は「親切?」に感じる受験生は多いことでしょう(笑)。
満点が出やすい長文読解
記号で答えを選ぶ問題なので、問題の傾向をしっかりインプットして入試に臨めば、高得点が出ます。選択式の問題は、慣れと相性で得点がかなり上振れするので、練習がものを言います。
まとめ
渋幕の帰国入試は英語1科目でとても魅力的ですが、反面、英語力がストレートに反映されるので、準備に時間を割く必要があることを説明しました。
しっかり準備すれば、試験が終わった瞬間に、合格を直感できる面白い試験には違いありませんから、取り組んでみると、自己の成長をもたらす有意義な経験になることでしょう。
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