国際学級が各学年に1クラス設けられています。帰国生の受け入れの長い歴史があり、既に初期の生徒は社会人となって海外駐在している方も大勢いる学校です。
特筆すべきは、進学実績。帰国生の有名校への進学者数は群を抜いています。先生方もハキハキしていて、保護者の印象も良いですね。
攻玉社中学校の英語選択入試とは
男子校で唯一、英語1科目の入試を行っているのが、攻玉社です。実質的に1校と紹介する論拠は進学実績です。
英語を学んだ経験がある受験生には英語受験で得意を伸ばしても入学後に国語や算数で困ることはないです。卒業生の進路は国算入試と同じという点も英語選択を後押ししてくれることでしょう。
英語1科目のみの入学試験
リーディングと小学生が手薄になるリスニングの2つが合格へのカギを握ります。特にリスニングは満点を目指して解くと劇的に得点アップ。
リスニング
科学についての英文、歴史についての英文、事実を伝える英語の聞き取り力を試されます。物語や小説に特有の表現やレトリックに関しては、出題の可能性が皆無です。
グループ授業を受けている受験生に注意ですが、講師の先生は1人ずつ、児童に対して、授業中に志望校の出題傾向と正答率について、フィードバックして下さっていますか?
例を挙げておきましょう。
「昌磨君の志望校は攻玉社だから、non fictional listening の得点率に、講師の私は関心を抱いています。本日の正答率は63%で、問題の難易度から逆算すると、76%を目指して次回は解いて下さい。設問数では本日の20問のうち、追加で2問正解を目指してね。配点は設問ごとに異なるけど、加重平均すると、2問の意味ですよ、念のため。」
英文読解問題
日本の大学入試の英語、長文読解の問題のミニチュア版になっています。東大、早稲田大学、慶応大学の3校で我が国の英語の出題の86%に達します。進学先も同様に、この3校の寡占状態なので、中学入試の英語も、突き詰めれば、レプリカになりますよね。
問題の各所に×で構わない設問が紛れ込んでいるので、具体的に、授業で指摘します。
文法問題
上述の3校を除外した残りの比率の大学では英文法の問題が出題されます。小6の6月までに全単元を授業して、定着を小テストしていきます。
7月以降は、捨てた方が良いですよ。大学入試が長文に過剰な高い配点が付されていて、英文法がダメでもトップ大学に実際に合格していますから(苦笑)。中学入試も同じ構造になっています、本当に。
攻玉社中学校の国算選択入試とは
極端な難問もないが、捨てる問題と確実に得点する問題にはっきり分かれる入試。
国語と算数の2科目での入学試験
算数で点を稼ぎ、国語で可能な範囲で拾っていくのが合格への最短コースです。
国語の出題内容
漢字、語句の知識問題
小5の間に練習をしておくと高得点しやすいでしょう。小6になると頑張る時間が不足するので、頻出の漢字と語句だけに絞って練習すると割いた学習時間と得点に納得がいく結果を得られることでしょう。
口語文法の問題
過去には、細かな出題があったのですが、近年は無くなりつつあります。標準的な問題集で50問解けば良いです。
読解問題
語句の意味を問う問題は捨てた方が良いです、難しいことがあるので。文章の内容についての設問は、均等に時間をかけて、答えを出すように解くことが大切です。理由は、受験生の全員が間違える問題が出現しうるからです。5,6人のグループで過去問を解かせると、全員が間違えることがあります。講師の先生が驚いてコメントするタイプの問題を指します。
とはいえ、小6に国語の設問の難易度を1問ごとに判別させるのは不可能ですから、均等に時間を割いて、設問を解くべき、と書いています。
算数の出題内容
帰国入試の中では、標準的な問題がほとんどで解き易い。数は少ないが、時間がかかる問題、解法の暗記していないと解けない問題の2パターンで時間配分を間違えないのがコツです。
計算問題
確実性とスピードを両立することが大切です。基礎的な問題が出題されるので、ここは検算をしても無駄にはならないでしょう。
文章題の小問集合
確実性とスピードを両立することが大切です。基礎的な問題が出題されるので、ここは検算をしても無駄にはならないでしょう。
広い分野の問題が出題されるので、入試が近付くにつれて、全ての分野の問題をローテーションで解いて、解法を忘れることがないように練習をしておくことが肝要です。
特殊算の問題
食塩水の濃度
3問に1問の割合で解けない問題が出ます。児童が解けない理由は様々ですが、要するに、一定の時間以上、4分以上を費やして、解き方を考え込まず、諦める練習が必要です。
平時の練習の折は、問題のパターン別に練習をするのが有効ですが、「なぜ、解答のように解くのか理解出来ない」場合は、そのパターンの問題を練習するのは中止して、他の分野(図形とか)や科目(漢字や語句)の勉強をした方がベターです。
人間、理由がわからない努力は続けられないからです。
通過算
基礎的な問題が出題されています。解き方は2通りで、理解を確認するには説明の中の2点を覚えていれば良いので、マスターしやすい単元です。
流水算
併願校で頻出です。併願校では標準問題が出題されています。少し難問も練習しておきましょう。考え方は3通りあります。グラフと組み合わせた問題を含めて3通りです。
グラフの読み取り問題
水槽に水を入れる場合、水を抜き取る場合の2つがオーソドックスな出題です。
平面図形
日本的な暗記が必要な問題は出題されないので、考える時間が3分以内になる問題で練習します。
空間図形
簡単な空間図形が出題される可能性があるので、練習します。
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