洗足学園中学校に帰国子女が合格に必要な偏差値

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洗足学園中学校

80%合格偏差値です。本音では60%を目標に出題傾向を研究した方が受かりやすいですけど。ボーダーちょい下、40%が逆転し易いので。

洗足学園中学校に帰国生として合格したい方に役立つ内容です。英語を小学校で学んできたけど、英語力には自信がないお子さんでも、受かりそうな気持ちになれる対策の仕方と解き方を書いています。

英語の問題に関心が集中するので、A方式とB方式に共通なのは、問題量が多いこと。特に、英文法と単語、語法の問題が多いので、かなり気になることでしょう。

結論的には、長文読解と会話問題的な出題の2つで確実に得点し、可能な英文法とイディオム問題で正解を拾っていく解き方が合理的な解き方です。最も重視されるのが、英語面接なので、しっかり準備して臨みたいところです。

筆記試験の問題量に押し潰されないように、冷静に自分が解ける問題を見極めつつ、英語でネイティブ教員が中心に問う質問に正確に答えていくと合格できます。

英語面接は繰り返し、自分の答えを短時間でまとめて回答できるように練習すれば、試験当日に落ち着いて受けることができます。何度も練習を。

洗足学園中学校、帰国入試A方式の偏差値

英語のみが試験科目です。

英検1級と英検準1級の中間レベルの問題です。問題そのものは英検と対応していませんから、違う対策をして合格を目指すのが得策です。面接対策を紙に書いて準備すると頭の中を整理できます。

模擬テスト業者別の合格者偏差値を推定しています。入試は英語のみですが、日本語で話している場面を合格者座談会でご覧になられた方も多いと思います。かなり、合格者はしっかりした日本語で試験当日の緊張具合、受験対策について語っていた様子を記憶されていることでしょう。

サピックス四谷大塚日能研首都もし
A方式推定51推定56推定55推定62
洗足学園中学校、帰国入試A方式80%合格偏差値の推定値

4教科受験塾で授業時間を多く割く、算数の難問奇問への対策時間が削られる分、偏差値は低く出ます。とはいえ、英語の試験はモデルになっている問題が保護者の想像と異なっているのが大きな原因で、対策が難しいものになっています。

英語の問題で難しく感じる部分は、文学的な英単語です。英語受験を目指す小学生が好きな英文学の作品でなく、英語圏の教科書レベルの文学作品で登場する単語です。

英語の出題傾向

英文法、英単語、英熟語の問題数が多く、英語の運用に関するダイレクトな知識を問われます。

対策の立て方(小4, 小5)

洗足学園中学校の英語入試だけ、変なテキストを使って対策をする必要があります。7,8人の集団クラスで習っている児童がほとんどでしょうから、集団クラスで説明すると、洗足を受験する児童だけ、訳のわからないテキストを2,3冊配布されて、毎回15分から25分別メニューで授業を受けている筈です。

洗足学園中学校、帰国入試B方式の偏差値

3教科入試で、英語・国語・算数。英語の配点比率が高いのが他の3教科入試校との違いです。準1級合格者が合格しやすいです。問題は英検の取得級と関連が低いのですが、結果は相関係数がやや高いので、不思議ではあります。

サピックス四谷大塚日能研首都もし
A方式推定5260推定58推定66
洗足学園中学校、帰国入試B方式80%合格偏差値の推定値

英語の出題傾向

政治、経済的な単語の知識を問う問題の比率が高い特徴があります。物理、化学の単語は出題比率が低く英語で理科に慣れ親しむことは高得点には間接的にしか寄与しません。

英語を一生懸命に学習してきたお子さんには解き易い問題になっているので、ひょっとすると、筆記試験の部分だけで、合格最低点近くに達してしまうこともあり得ます。日本人が解き易い英語の問題が多く出題されています。

対策の立て方(小4, 小5)

英検準1級、英検1級に合格するのが最も洗足に入学する目的に叶った対策です。忍耐強く英検を取得している家庭では、英検対策に地道に取り組んでいる学習姿勢に着目して、声掛けをしています。

B方式も英語面接はA方式と同一の形式なので、丁寧に準備をしておくと満点近くになってしまいます。面接は当日に落ち着いて答えることも効果的ですが、順序立てて、じっくり試験官の問いに答えると他の受験生よりも、かなり高い点数になってしまいます。国語と算数の準備に追われて、自分の回答を紙に書いて整理する時間を確保するのが難しいからです。

国語の出題傾向

一般入試との比較で国語の問題について述べます。文章は読みやすく、記述式の答案も書き易いです。ぱっと課題文を一読して、設問をざっと読んで、記述解として書くべき内容が即座に頭に浮かびます。

ですが、国語の採点は文章が平易で、設問も解き易いからといって、甘くなるのではありません。採点基準を厳格に作成して、点数化するために、特に記述は採点が厳しくなります。

記述問題については、時間が余ったら、2,3回、自分の答えを読み直して、採点基準を満たしているか否かを確認すると効果的です。

記号選択の場合は、0点か4点といった採点で、スッキリ数字で結果が出る一方で、記述問題はキーワード採点をするのが中学入試ではスタンダードです。平均して、1つの記述問題当たり、4つのキーワードを採点者は赤ペンでマークしながら加点式で採点をしていきます。

キーワードをしっかり拾っていくことの重要性を私は指摘しています。国語の対策学習をするときも、必ず、キーワードの数を数えながら、答案を書く習慣を身に付けると採点者と同じ心理になれるので、答案の精度が増します。

対策の立て方

説明文の記述対策をしっかり行っておくと高い点になります。洗足学園の国語では、説明文の記述だけ答案を採点すれば合格者を抽出できるに違いないです。

80文字で練習すれば充分なのですが、120字で練習しておくと、答案を書くときに他の受験生より一段高いレベルの答案を書く実力が付きます。

参考に書いておきます。物語文で合否を決める場合は、説明文を出題しないのです。小説だけ出して、解答を記述のみして、論説文と同じ答案の書かせ方をして採点をします。つまり、物語文の登場人物が抱く心情を60文字程度で描写させます。太郎君と花子さんのように、複数の人物を対象に、問1、問2と分けて、心情分析を受験生にさせて、物語文の単独出題をします。

漢字は練習して損はないですが、配点が低いので捨てている児童も結構多いです。男子は練習すらしない子も大勢いますので、エネルギー配分をよくご検討の上、方針をお決めになって下さい。

算数の出題傾向

計算問題、4行程度の文章題、平面図形が出題の中心です。

計算問題は得意な受験生が多いので、取りこぼしがないように正解したいところです、建前は。なんと、講師の本音は計算問題で差が付かないので、「なるようになれ」と投げやりに考えています。いくら準備しても、手元が狂って計算ミスをすることがありますから。ただ、この開き直りは当日に解答時間がなくなって焦ったときに自分を落ち着かせるときの呪文です。試験場まで来て、諦める法はありませんから、悪あがきして粘るのは当然です。

真面目な計算問題の話し。計算問題は大別して2通りあります。答えがキレイになる問題と雑な数字になる問題。受験する学校によって、キレイか雑かが分かれますから、研究しておくと計算の途中で自分のプロセスが合っているか間違えているか体感できるので、お得ですよ。学力と関係ないですから、人間力に点数を付けているようなもんですから。

4行程度の文章題については、食塩水の濃度、物質の密度の2パターンの出題が多いです。3番目に流水算が頻出。ただ、過去問の解説によくあるように「ニュートン算」とか「売買算」とか名称を見たところで、解き方を理解できるとは限らないように、4行文章問題も、4問に1問の割合で受験生にとって解けない問題が出現します。

文章題の対策に時間を割いているからといって、熱くなり過ぎないように、一定の時間で諦める練習も必要です。

平面図形の問題。もう入手不可能な古い問題を眺めていて、講師の私は解法が思い付かず、途方に暮れていました。時間にして6分経過地点。心を平面図形の問題に残して授業へ・・・

(中略)

授業も終わり、生徒が全員部屋を後にしました。

洗足、平面図形の過去問にリトライ。解けるまで、問題用紙を傾けたり、逆さにしたり、視点を変えて、考えます。合計11分経過。解けました。問題用紙を斜めにすると面積が出るのです。なんと。

私の経験から言いたい事にお気付き頂けましたでしょうか?

一般入試と違い、英語もあるので、平面図形の問題は条件設定が簡単になっているのです。かえって、ヒラメキ勝負の問題になっていて、解きにくいことが起こります。4分以上考えないように。解かないと焦るので。

対策の立て方

流水算と食塩水の濃度の2つの分野は完璧に解けるようにマスターしておきたいです。流水算はグラフや比と組み合わせた応用問題でなく、純粋な流水算についての原理を問う問題で答えを出せるように連取して下さい。

食塩水は濃度とともに出題されますが、溶質に焦点を当てて計算をさせる問題に絞られるので、解けるようにしておきたいところです。ただ、食塩水の問題は練習していて飽きるので、適宜、金額の計算や金属の密度の計算に問題を置き換えて、ダレないように根気よく解ける問題のパターンを増やしていくようにして下さい。

計算と平面図形。計算は学習時間が少なくなるように対策をして下さい。計算は頭を使わないので、楽なのですが、入試で解けない問題は頭が疲れる問題でパラドキシカルです。頭がいっぱいいっぱいになる問題の練習に時間を割かないと合格に近付かないので、ご注意を。

平面図形は問題を4,5秒眺めて、解き方を思い付かない問題で練習して下さい。5時間勉強するときに、合計で30分以内になるようにと解く時間を確保して下さい。集中力が続かないので、ぶつ切りにして、5分、7分、6分・・・を組み合わせて30分も解けば良いのでは?

答え合わせと、振り返りはご自由に。日付が変わるまで考えるのも悪くないです・・・

まとめ

洗足学園中学校の帰国入試A方式、B方式の偏差値と英語、国語、算数の出題傾向、対策の立て方について説明してきました。英語で高得点が出やすいのが注意点です。

洗足学園中学校 帰国入試 A方式とB方式の内容

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