算数の入試問題で高得点を獲得できると中学受験では合格率が飛躍的に高まります。少ない学習時間で合格する学習方法とは?
数の性質、標準的な文章題を重点的に
自然数の性質、分数の性質、約数と倍数の性質、3つが出題頻度の最も高い単元です。中学受験の算数対策では解き方を丁寧に教わるのですが、問題を受験生が確実に正解できるか確認する時間を確保することは容易ではありません。点差が受験生によって激しく出る要因は受験生の学力を担保する困難にあります。
標準的な文章題が中学受験で毎年のように出題されています。偏差値が70近い学校でも受験対策のテキストに掲載されている例題レベルの問題が6割を占めるので、定着率は低いと言えます。入試はライバルよりも高い得点を確保することで合格できる性質が強いので標準的な文章題を正確に解く実力を養うことが近道です。
グラフ問題は応用問題を15%以下に抑えて練習する
応用問題をグラフの問題で出題されると問題の意味が分からない、解法を思い付かない、2つの事態が受験生に生じることが多いです。
受験生の目線で応用問題を解いてみると、視点が小学生を超えている場合に顕著に平均点も下落し、上位層の正答率も稀ではありますが一桁になってしまうこともあります。
応用問題は15%以下に抑えてグラフについては入試対策をした方が得策です。
図形は幅広く問題を解く
入試問題を俯瞰すると図形分野で美しい図形を出題したくなるのが作問者の心理です。特にプロ家庭教師、学習塾の講師は見た目で問題の難易度を推定する特質があるので、ビジュアルに腐心するのが出題者のメンタリティーです。
一見、どこから手を付ければ良いのか判断できない問題も、最終的には受験対策のテキストに掲載されている基礎的な練習問題レベルに還元できます。
見慣れない図形問題を目を通して、解法を思い付くには幅広く入試問題を解いてみるのが得策です。
新傾向問題に学習時間の20%を充てる
大学入試の問題を忠実に反映させて中学入試の問題は作成されます。大学合格実績が気にならない方は皆無だからです。将来の大学入試で実績を出せる受験生を合格させたいのです。
中学入試の受験生にとって大学受験の出題傾向を知るのは不可能に近いですから、周囲の手助けが効果的です。中学受験の問題で新傾向問題を研究して試験会場での臨場感を感じておくと試験当日に実力を発揮できることでしょう。
計算問題の対策は最小限に
中学受験の入試問題を解いていて、悲しくなる事実として計算問題が少ない点を挙げておきます。
計算問題集は実に多くの種類が出版されていますが、入試問題を解いてみると問題数が少なく、ガッカリしてしまいます。仮に問題数が多くても、配点比率が低いことが大半で、ちょっと計算練習をするのは得点を押し上げる効果が低いかも。
まとめ、合格には初見の問題に対応する力を高める
初見の問題に楽しんで取り組むのがベストの状態で、意外と見たことがない問題への対処の練習を定期的に積んでいくと、入試当日で高い得点になるものです。
分野別に算数の問題への取り組み方を解説しました。それぞれの分野で効率良く対策を進めると、初見問題を対策する時間も捻出できます。
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