明るい未来を暗示する言葉と残念な結果を連想する言葉、子どもによって反応する言葉の違いについて。
良かれと思って掛けていた言葉が、子供のやる気を失わせている原因とは? 保護者が子供に心を込めて声を掛けているのに、子供が反発してしまいます。かといって、どう工夫して声をかければ良いものやら?
積極的な声掛け、消極的な内容の声掛け、人によって、反応する言葉が真逆。書籍を執筆され、保護者セミナー知って得する、知らないと損をする!わが子の性格タイプに合ったほめ方&タブーを主催されている先生に詳しくお話しをお伺いしました。まさしく解決策です。
ネガティブな言葉に反応する子供もいること事実を発見して驚いた経験
「頑張って勉強しないと志望校に合格出来ないよ」、「宿題を早く終えないと間に合わないでしょ」と負の結果を暗示する声の掛け方が効果的な子供が一定割合、存在すると先生の説明を聞いて、驚きました。
不合格、未提出といった、ネガティブな言葉を親に言われて、やる気を出す子供がいると思えなかったからです。
急いで、実践してみました。積極的な言葉を掛けても、反応しない子供たちに消極的な言葉を掛けてみると、不思議と緊張感を取り戻すのです。
「この英単語を書けるようにしないと低い点数になりますよ」、「動名詞を使い分けられないと、英文で文法ミスが多い受験生と判断されますよ」とネガティブな言葉を掛けると、勉強に対する姿勢が変化さうる子供が確かに存在するのです。
ポジティブな言葉だけが効果的との世間の誤解
前向きな声掛けが有意義だと広く理解されています。「合格目指して努力しましょう」、「テストで高得点を目標に頑張りましょう」。とても、明るく、輝かしい未来を想像させる言葉が並んでいます。
聞き手に正確に伝わるのは前向きな言葉にも思えますが、真実は違いました。
半数の子供がポジティブな言葉に無反応だったのです。一人ずつ、子供の表情と掛けた言葉に対する反応を整理していくと、ほぼ半数の子供がポジティブな言葉に反応していなかったのです。
整理すると、半数の子供は明るく、前向きなポジティブな言葉を好むのは事実です。100人いれば、50人が前向きな言葉に反応します。重要な発見は、残り半数、50人がネガティブな言葉での声掛けを好むことでした。
次の疑問は、親子でもポジとネガの好みが逆でも「普通」であること。
性格は遺伝しない、本人が生まれてから作り上げていく
親子間で性格は遺伝しません。医学的に性格が遺伝すると証明出来ているという世間の合意がないので、性格が親子間で遺伝すると結論付けるのが現段階では不可能なのです。多くの保護者の悩みであるわが子と性格が合わない…と感じてる方、その理由と解決策がわかります!
性格は血液検査や体重、身長のように客観的な数値で評価するのが困難なので、将来も、性格を定量的に分析出来ない現状が続きそうです。
後天的に形成される要素が強い性格は、本人が生を受けてから、成長するにつれて、形成されていくものです。
家族で性格が違って当然
平等に育てた兄弟でも長ずるにつれて対照的な気質になって周囲が驚くことが何処でも見られる光景です。身近な経験がある方も多く、直感的にご理解頂けることかと思います。同じ屋根の下で育っても大きくなるにつれて、全く違う性格になってしまうことは何ら珍しいことではありません。兄弟で性格が違ってしまうのは、不思議でなぜ兄弟で性格が違うのか?実は性格は遺伝しません。その根拠とは説明が必要ですね。
兄弟でも性格が遺伝しないのですから、まして親子では性格がバラバラでも不思議ではありません。
遺伝しない性格には、個人別に相手の気質を丁寧に見極めて、話し方を変えていくことが効果的なのです。
家族だからといって自分と同じ考え方をしているとは限らず、伝え方には慎重になることが重要になります。相手が行動する言い方を模索する余地があります。
響く言葉は人によって異なる
親が子どもに声を掛けるとき、子どもに性格が遺伝しないので、子どもに個別で声の掛け方を変える必要があります。伝わる声の掛け方を探さないと、子どもが理解できない事態が頻繁に起こっているのです。
ポジティブな言葉、ネガティブな言葉のどちらかに子どもが反応する言葉が集中するので、まず、前向きな言葉だと伝わるのか、それとも、消極的な結果を暗示する言葉が伝わるのかをお子さんで試してみると伝わり方がぐっと改善されます。
冒頭の先生は動画講座を用意されていて、初級レベルではポジティブな言葉 vs ネガティブな言葉の2タイプに分けて、子どもが反応する言葉を挙げています。中級レベルでは3つのタイプに分けて、さらに深く子どもに伝わる言葉を選ぶ方法を学びます。動画で解説を聞いてみたい方はチェックしてみると、より正確に子どもがやる気になる伝え方を学ぶことが出来ます。女性の先生でカウンセリング経験が豊富なので、とても聞きやすい講座になっています。受講生(ママ)も出演されているので、安心感も感じられる、しっかりした構成です。
まとめ、子供によってポジとネガを使い分ける
子どもの性格をしっかり把握して知って得する、知らないと損をする!すぐに役立つ相手に合った「伝え方」のコツ!ポジティブな言葉とネガティブな言葉を使い分けて、声を掛けると、見違えるように、お子さんはやる気を出すようになります。
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