この文章を書いているのは、自身が帰国子女(アメリカ)で、帰国子女に英語を教える専門塾の講師です。講師歴は33年です。
塾の講師としての実績を簡単に書き出すと、
- 準ジャパの子を東大、早稲田大、慶応大に英語で点を稼いで合格させています
- 海外ゼロの生徒、児童に英検1級、準1級、2級を合格させています
- 海外の大学、高校、中学へのエージェントをしていて、英語はネイティブと互角に話せます
主な部分だけ挙げていますが、英語でのコミュニケーションの能力を、担当している生徒と児童の合格を通じて担保しています(苦笑)。
今回は、帰国子女に英語を教えている私自身がシャドテンで実際に学習をし、添削を受けて、この記事を執筆しています。
シャドテンで英語リスニングはレベルアップするのか?
スマホのアプリを使っての学習で、学習者は自分のペースで学ぶことが出来ます。
仕事の前の早朝、あるいは、仕事を終えて夕食を終えた後の夜といった、ゆっくりくつろいだ時間にシャドーイングで英語の学習をすることが出来ます。
落ち着いて英語リスニングの学習に取り組める30分を目安に学ぶシステムなので、学習者は自分のペースで確実に、英語リスニングのレベルを向上させることが可能です。
学ぶときに、周囲に気を散らされることなく、集中出来る環境を確保することが最も学習をはかどらせるのです。
この点、スマホでの学習なので、自分が集中出来る場所、自分の部屋、ひょっとすると散歩をしながらリスニングを学ぶことが出来るのが長所です。
英語の細かな音を聞き取れるようになります
シャドーイングによって、英語の音を、聞き分けられるようになります。最もリスニングの向上をもたらすのが、英単語の聞き分けをする力で、シャドーイングによって、合理的に英語耳を形成することが出来ます。
英語の文字情報を発音と繋ぎ合わせることが出来ます
日本人は中学、高校、大学と英語のリーディング学習に大量の時間を割いています。英文を読む力をしっかり身に付けている方の比率が高いのが、他のアジア圏の国々との違いです。
英語を文字情報で既に処理する実力があるので、英語の音情報を集中的にインプットして英語の音と文字情報を繋ぎ合わせると、短期間で飛躍的に、リスニング力がアップするのです。
英単語を連続してネイティブが発音するのを聞き取れるようになります
TOEICに代表されるテストの英文は、話者が単語と単語を区切って、日本人が聞き取りやすいように発音しています。なので、ビジネス、ニュース、講演の英語が聞き取れない大きな要因に、実践的な英語に慣れていない点にあります。
ネイティブが英語を話すときは、単語を2つ、3つ連続して発話するのが一般的で、専門的な聞き取り練習が必要なのです。
ところが、日本の学校教育では、連続発話の聞き取り練習をする授業時間の確保が困難なので、上手く聞き取れないのは、学習者が悪いとは言い切れないのです。
シャドテンには、TOEICテスト対策の音源も収録されていますので、まずTOEICリスニング対策をしたい学習者のニーズにも応えられます。
収録されている英語の教材は、経営学、社会学、心理学の専門的な講演、インタビューも収録されていて、英語の初心者でも学びやすく配慮されています。
他方、上級者でも、知的好奇心を満たすことが可能なハイレベルの英語が用意されていて、十分、愉しめる内容になっています。
英語のリズムに慣れることが出来ます
英語を聞き取るのが難しい理由の第2のものとして、英語の会話のリズムに付いていくのに練習が必要になるからです。英文を発話するときの独特のリズムがあり、シャドーイング学習によって、この英語のリズムを会得することが出来ます。
シャドテンで他にもレベルアップ出来る要素はあるのか?
リスニング向上にシャドーイングが役立つとの理解が一般的です。他のスキル、スピーキングやリーディングにおいても、肯定的な改善を得られます。
スピーキングが上手くなります
赤ちゃんが言葉を覚える順番を想像してみましょう。
- 生まれる前胎教期間
両親、父親と母親の会話をタップリ聞く(リスニング)
- 0歳~6ヶ月生誕まもなく
「ママ」、「パパ」、「マンマ」と単語を
- 9ヶ月~急成長期
次第に、短文で言葉を話すようになる
- 2歳前後幼児の発話が盛んになる
やがて、発話の臨界点、おしゃべり期を迎えます
英語のスピーキングも同様で、大量のリスニングのインプットにやや遅れて、話せる時期が到来します。
幼児の言語習得も時間がかかるプロセスですが、英語習得も短時間に聞き取れるようになる魔法は存在しませんが、シャドーイングで比較的、短期間で話す力も身に付く傾向があります。
英語を話すときに、ネイティブに通じやすくなります
リスニングを集中的に学ぶと、英語に特有のリズムが身に付くので、話している本人も無意識のうちに、英語本来のリズムで話していることが増えてきます。
リーディングにおいても英文を読みやすくなります
英文を読むときにも、シャドーイング学習の効果はあります。英語で書かれた文章を読むときに、黙読することが多いと思いますが、声に出さずに、目で見ている英文を復唱しているに違いありません。
リスニング学習を通じて、英語の音を学んでいるので、英文が視覚と聴覚情報の両面から捉えられるようになり、リーディングの力もアップします。
まとめ
シャドテンでのシャドーイング学習を通じて、主に英語のリスニングを向上させることが出来、スピーキングとリーディングも1つ上のステージに上昇します。
Views: 70