英語受験で中学受験をすると英語の問題で難易度が気になる方が非常に多いです。次いで対策の仕方への関心が高いです。英語受験の難易度、中学受験の対策の2点について解説します。
入学後に英語で授業を受けたい受験生に最適な学校
広尾学園、広尾学園小石川の2校は入学後に英語で授業をする中学校として人気があり、海外大学を志望する受験生が集まることで知られています。特に広尾学園 AGコース、広尾学園小石川 AGコースは国語と日本史、日本地理を除いた科目が英語での授業で行なわれます。入学後は数学、物理、化学も英語で学ぶので、将来、海外で働きたい方に向いています。
他にも類似のカリキュラムを提供する学校があるのですが、まだ本格的に英語での授業を提供する歴史が浅いので、評価にはもう少し時間を要すると言えます。
難易度はTOEFL95点程度
入試形式を考慮すると、難易度はTOEFL95点です。準備期間を十分に確保できる方はTOEFLで英語試験が免除されるスコアを確保するのが無難です。
英語の試験を受ける場合は、英語での表現力が得点を押し上げる原動力になります。例を挙げて説明します。
題:Explain an egg in your words in less than eight minutes.
Sample answer:
An egg is a round shaped object which looks the same no matter where you look see from. In other words, general public would identify the object as an egg from three hundred and sixty degrees angle.
Contrary to this, infants see eggs as a circular shape, which notion is not necessary wrong.
Likewise, an egg is a symbol of the ultimate end. A hen lays an egg as a result of their long effort of survival. Many people would see an egg as a beginning of life, but from adult’s view point, an egg acts as a goal of life.
講師が答案を書いた反省と考察
- 楕円の英単語に自信がなく、婉曲的な表現を使わざるを得なかったこと
- 長い円、正確な円でなく、の部分を全削除して、後半のみ、絞って論述すべきだった
エッセイ、作文の答案を書いて、よくある内省
- 書く前のメモ段階で一つに絞る精神力を鍛える重要性
対策には算数と国語が意外と重要
合格に不可欠なのは算数と国語の基礎学力。算数は4教科入試、国語、算数、理科、社会の入試形式ほど高度な学力は求められませんが、臨機応変に合格点に到達できる学力が必要です。
では、国語はどうか?
国語は試験時間が短く、作文も出題されるので、限られた時間で日本語の文章を書く力、一般的な国語問題を解く力の2つを涵養する必要があります。
日本の大学、海外大学を両方狙いたい受験生に合う学校
大半の卒業生は日本の大学に進学しますが、海外志向の強い生徒も多数、在籍しているのが渋渋、渋幕の2校です。いわゆる渋谷系の学校は英語の取り出し授業の質が高いことが特筆すべき特徴であり、上質な英語の授業を中高の6年間を通じて、受講できます。
難易度は英検1級合格が受験生平均に近い
受験生レベル、合格者レベルに分けて議論すると、受験生は英検1級合格者が大半を占めます。入試問題そのものは英検1級の出題と重なるとは必ずしも言えず、部分月食のように、月が完全に太陽と重ならないが如く、両者には微妙な差異があります。
英文法、語法をしっかりマスターすると入試の得点を下支えに
英文法的な出題、語法の知識が有利に働く問題、英文の構造を正確に理解しておくことが合格を確実にする対策となります。
日本の大学を目指すが、英語の授業が充実している学校
国内大学にほぼ全員が進学するが、英語の授業に特色がある学校として攻玉社、洗足学園が挙げられます。洗足学園は海外大学志向がやや高いですが、日本の大学を目指す生徒の割合が比較的、高いのが実情です。
英検準1級がベースラインで英検1級取得済みの受験生も少なくない
志願者は英検準1級取得済みの受験生が大半で、英検1級合格者も決して珍しくない存在です。入試問題は英文法の配点比率が高いので、英検1級あるいは英検準1級は本質的な議論にはならないです。
TOEFL95点を目指して学習すると良い
英文を分析して、多様な文体を駆使する実力を身につける目的で、TOEFLテストを受験する学習法があります。
入学後に英語を頑張りたい中学受験生にオススメの学校
英語受験できる中学では市川、海城、白百合が入学後に英語のレベルを上げていく学校として推奨です。英語の問題が難しくなく、入学後に英語力を高めていくカリキュラムになっています。
英検準1級レベル
難易度は英検準1級レベルですが、割り当て可能な解答時間が短かったり、心情理解を問う問題が出題されることも少ないとは言えず、注意が必要です。
TOEFL90点を目標に学習するべき
ライティングに重点を置いた学習が一見、遠回りに見えて、合格への近道となります。
まとめ、英語受験は大学受験から志望校選びを
将来、海外大学に進学する選択肢を射程圏に入れるか、あるいは、国内大学のみを志望するかで中学選びは大きく変わってきます。日本の国際化に伴い、両者を折衷した学校選びも可能になりつつある現状ですが、大学進学を中心に据えて中学選びをしたいところです。
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