中学受験の英語エッセイを書くには?

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中学受験 英語入試

英語エッセイでは自分の経験を通して、将来に向けての目標や行動方針を書くことが求められています。人気校になるにつれて、体験談よりも未来への取り組み意見表明の配点が重くなります。

体験から書くのは11月入試と12月入試校

300語エッセイを入試で書かせる11月入試、12月入試の学校で答案を書く練習をする方法を書いています。注意点として、不合格者を大量に出す学校は答案の書き方に慎重になる必要があります。受験生の人生経験を短く書かないと合格が難しくなります。

1月入試の学校は個人の体験談は不要です。極論すると抽象化した結論部分の論を組み立てる力だけ採点するからです。社会人が会話をするときに互いの要件と理由、背景を説明するけど、プライベートと分けて話すのと同じです。

英語エッセイの書き方

自分の人生での体験を紙に書き出します。直感的に2つ、3つ。7分考えると4つ、5つ関連した経験を思い出せることでしょう。

問題例) Only pedestrians should be allowed to walk on pavements or sidewalks, not bicycles. Give your opinion based on your experience.

  • When I was walking on a sidewalk, I got nearly hit by a bicycle rider.
  • Many bicycle riders get off their bikes and push them while walking on the pavement.
  • Car traffic would slow down by forcing bicycles to run in the car lane.

自分にとって印象的だった出来事のエピソードを時系列順に書き出していきます。

3番目を選択します。理由は簡単で結論として選ぶ受験生が最も少なくなるから。採点者も楽しんで答案を読んでくれることでしょう。実際、同じような答案が続いて採点者も精神的に辛いそうです。他方、論の組み立てが明らかにユニークな答案は印象に残り、合格後も書いた内容を覚えているそうです。

年度によって話さないことがありますが、このネイティブ教諭は3年に1回の割合で、この話しをされます。新米のネイティブ講師に発表の機会を提供する年に当たるとinside storyがカットされます。

結論を導く体験

Car traffic would slow down by forcing bicycles to run in the car lane.

I was walking down a sidewalk on a sunny Spring Saturday evening with my family.

All of a sudden, I noticed a heavy traffic jam on the street next to me.

What puzzled me was the fact that it was merely a weekend evening. Major local stores are closed and there seems to be not so many cars on the street, but I could identify a traffic jam.

Why?

As I took a closer look into the street, I noticed many bicycles passing by cars trapped in the traffic jam. In addition to the traffic jam created by cars waiting for traffic lights to become green, bicycles interrupting the traffic flow worsened the situation.

経験を通しての教訓、学んだことを導出します。

Regulating bicycles to run on the pavement seems an easy solution to protect walkers. However, the regulation would give rise to a new problem; a traffic jams. Therefore, bicycle riders should be allowed to use pavements, but be required to get off their bicycles.

将来に向けて自分が行動する目標、内容を具体的に書き出します。

The lesson I learned by observing a traffic jam was that considering the whole situation, in this case, traffic control both on the pavement and cars on the street was crucial to solving the situation. In other words, looking into the situation with a bird’s eye is important.

志望校に合格し、生徒となることで学校に有意義な人材になることを述べます。

A deep understanding of every situation and working out an objective solution is important. Ever since this experience, I keep in mind to observe carefully.

高い評価のエッセイを書く受験生の特徴

第1に本を読んでいることです。

読書の習慣があると優れた文章、模範にしたい文章を探し出す能力が身に付いていると言えます。英語でエッセイを書いて止まってしまったら、自分が好きな本の論の運びを研究して、自分のエッセイに当てはめることが出来るからです。

第2に他人に意見を求めて視野を拡げていることです

受験のエッセイは採点官に読まれるのが最大の特徴です。身近な人に意見を求めると文章の印象を鏡に映すが如く、理解できるので、上達が早くなります。

また文章の書き方の参考になるヒントを求めて、積極的に他の人の意見を集めて視野を拡げている特徴があります。日常的にアンテナを張っているのです。

第3に学者の講演会、博物館、美術館に行くのが好きなことです

英語エッセイのお手本が学者の講演会です。もともとは、イギリスで夕方に社交の場として産業革命期に著名な学者が一般の聴衆を対象に講演を定期的に行ったのが起源です。採点者が見本を見せてくれるようなものですから、積極的に参加していると文体が似てきますよね。悪くない現象です。

博物館、美術館も同様の効果があります。相手に見せる、人に見られる点で工夫を凝らした展示、完成させるのに心血と情熱を注いた作品には強い力が込められています。エッセイにも心を込めて完成度が高い文章を仕上げられるヒントを得ている子は答案を通じて伝える力も抜きん出ています。

エッセイの質を向上させる対策の仕方

最初は結論、根拠3つ、まとめの基本を踏まえた答案を書く練習を積んで下さい。

エッセイの基本構造は厳守して答案を書くのがボトムラインです。文章力の向上に伴って、型を超えた、説得力が強い答案を書けるようになります。

300語に到達するのが無理な場合でも語数まで耐えて書いてみて下さい。

最初は語数が増えず、苦しみます。50語で枯れてしまったり、80語で終わっても普通です。とにかく300語に達するように机にしがみついて書いて下さい。苦しみと同じ量の実力が付いているので、300語を25分で書けるように練習を重ねて下さい。

書き終わったら、答案例を入手できる場合は熟読して下さい。解答例を写したり、声に出して読んでみるのも効果的な学び方です。

解答例の研究が最もライティングの実力を高めてくれます。模写や音読も頭に解答例が入ってくるので、文章の感覚を鍛えるのに役立ちます。

自分のレベルが上がったと実感できたら、次の問題に着手して下さい。

幅広く問題を解くことで発想の訓練を重ねることが出来ます。初見の問題に対して解決策を瞬時に思い付けるようになります。1つの問題を十分に研究した後に、臆さず、次の問題に取り組んで下さい。

再び、語数に達するまで答案を書いて、後は初回と同じ手順を繰り返して下さい。

300語ライティングを繰り返し練習している内に、語数に到達するまでの時間が短くなってきます。23分で書けるようになるまで、数をこなすのが目安です。書き終わったら、初回と同様に解答例を読み込んで研究して下さい。

行き詰ったら周囲の人に相談する

自分が書く答案のレベルが向上するにつれ、相談する人が変化していきます。相談相手が刻々と違う人になっていくので、最初に相手に伝えておく、もしくは、相手が相談されたことすら忘れてしまうように、さりげなく依頼した方が良いです。期待されたと思って相手の時間を奪ってはいけませんから。

まずは同級生、友人に相談して互いに答案を見せ合うこともあるでしょう。あるいは、両親、仕事で忙しいので大枠のアドバイスにとどまることでしょう。賢明な保護者は外部の専門家に任せます、感情が親子の間に入らないように先回りするのが知恵ですから。人間関係への気配りを知っている家庭では保護者が解決している事例も多いです。答案の質を上げることだけに注力するのが上手な家庭です。

次の段階に学校の先生に相談することが考えられます。学校の先生は授業と附随業務が仕事なので、アドバイスが中心になります。

他者に相談することは決して悪いことでなく、自分の考えを整理するプロセスとして有効です。協力をしてくれた方には有形、無形で恩を返せると良いですが、感謝の気持ちを伝えることを忘れずに。

書いて振り返って、再び書いて振り返りを繰り返すのが英語エッセイ

書いて考えること、考えて再び書くことを繰り返して質の高いエッセイを書けようになります。毎日300語を書いてみるのが理想ですが、時間的に難しいと思います。3日に1つ、5日に1つとサイクルを決めて書くと入試までに上質のエッセイが書けるようになることでしょう。

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