中学受験の帰国入試は過去問が非公開のことも多く、合格者の学力も情報が少なく、対策に行き詰ってしまうものです。簡潔に帰国子女にとっての中学受験の難易度をまとめています。
英語で合否が決まる学校の難易度ランキング
共学校 | 男子校 | 女子校 |
渋幕までは英語で合否が決まります。ただし海城だけ国語と算数の比率が高いので少し英語の比率が下がります。海城は東大合格者数で帰国入試の人気も高まっているので、ランキングに載せています。
市川以下は少し難易度が下がりますが、英語の記述、論述問題の分量が多いので、決して簡単ではありません。
英語ライティングが合否に大きな影響を与えます
英語1科目の学校と実質的に英語のみで合格者を決定している学校では英語のライティングの完成度が非常に重要になってきます。
まずは解答欄を英文で100%埋めることが大切になります。抽象的な答案を書かざるを得ないことも多く、「解答欄を英文で埋め尽くす」と強い気持ちを抱いて、答えを英語で記述していく精神的な強さが求められます。
英単語の難易度は英米の小6ハイレベル水準
帰国入試の難問の中にはアメリカ、イギリス現地校の小6の難しい単語が出題されている学校もあります。ほぼ現地の英語教科書に掲載されている単語ですが、やや頻度は低い単語が集中的に出題される特徴があります。
英検1級合格者が上位校に少なくない
中学受験の合格者に英検1級の合格者は意外と存在します。合格していても他言しない児童も少なくないので、ご存じない方に驚かれますが、世間の想像を超えているようです。
英検1級合格はプラスに作用しますが、取得に時間がかかる欠点の捉え方は検討の余地があります。
TOEFL90で英語試験免除と明示している学校も
一日の生活リズムが確立している受験生には挑戦してみる甲斐があるTOEFLテスト。TOEFL90で英語の試験免除と明示されているので達成すると入試が楽になります。
まとめ、英検1級とTOEFLで対策するのが理想
上位校は英語のライティングが対策に時間のかかる出題が多いです。合格者が取り組んでいる比率が高い英検1級、英語力の測定で後々受けることになるTOEFL対策をする方が一般的です。
帰国子女の中学受験を難易度で分けると英検の級にほぼ対応します。英検1級から英検準1級合格で中学受験の合格をある程度予見できます。英検2級がボリュームゾーンで、学校別対策で補うことが期待されます。
中学入学後の英語学習も考慮してTOEFLを受験するのも用途があることをふまえると有意義です。
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